
海南省三亜市の三亜南山文化観光区内にある仏教寺院、南山寺を訪れた高齢者。旅行会社の高齢者に向けた対応の状況もさまざまなようだ(中国新聞社)【拡大】
中国国家観光局が公布していた「旅行会社の高齢者向け旅行サービス規範」が今月1日から施行され、高齢者専用の旅行商品とサービスに関する国家基準がスタートした。高齢者の旅行市場は規模が大きいものの、実際には高齢者が窮屈な思いをすることも多い。だが、これまで関連する基準は存在していなかった。
けがや死亡事故防ぐ
高齢者が旅行ツアーに参加する場合、行動ペースの遅さをツアーガイドや他の参加者が嫌がるケースが多い。さらには一部のツアーでは、その内容がけがや死亡事故につながる危険性もはらんでいる。「規範」の登場を受け、旅行会社はこうした“常態”をなくすよう、既に行動を起こしているのだろうか。
「規範」では、高齢旅行者の定義を満60歳以上と定め、年齢による制限や参加の拒絶を行うことを明確に禁じている。同時に、ツアー企画会社が保険会社と提携し、旅行保険の対象年齢の上限について協議すること▽高齢旅行者の健康状態、通信方法、緊急連絡先を含む詳細情報の把握▽対面形式でのサイン、75歳以上の高齢旅行者を対象とした成人直系家族のサインの義務づけと付き添いの奨励を行うこと-などにも言及している。