韓国・海運大手破綻は「恥さらし」「政府の無能」 世界に大迷惑、メディア憤慨 (2/4ページ)

 これまで政府系金融機関の韓国産業銀行(KDB)などで構成する債権団のもとで、経営再建を目指していた。しかし、再建には、1兆ウォン(914億円)以上の資金が必要になることが判明。債権団は支援の継続を断念した。ロイターによると、昨年末の負債額は5兆6千億ウォンといわれる。

 「サムスン」積みにも立ち往生

 韓進の経営破綻が、世界的な注目を集めたのは、同社が運ぶ大量のコンテナが海上に足止めされ、各国の港に荷揚げできなくなったためだ。法廷管理申請後の1週間余りで、80隻近いコンテナ船が足止め。荷降ろしの経費を誰が負担するかが判然とせず、入港したとたんに債権者に船を差し押さえに入る恐れもあって、行き場を失ったわけだ。

 インターネット通販の普及が国境を越えた物流を盛んにした一方、輸出入の大半を船舶に頼っているのは従来と変らず、海上輸送の重要性を知らしめる教訓にもなった。

海上を漂う積み荷の総額は、約140億ドル…