環境省 国立公園整備で訪日客地方誘致 全国8カ所、計200億円計上 (1/5ページ)

 環境省が訪日外国人観光客の誘致を目指す国立公園の「ナショナルパーク」化を加速している。2017年度予算概算要求や16年度補正予算案で全国8カ所を対象にした「国立公園満喫プロジェクト」に計約200億円を計上して受け入れ環境を整えるほか、商業施設を整備できるよう規制緩和も検討。少子高齢化で経済が停滞するなか、観光立国は確実な成長が見込める分野で首相官邸の期待感も強い。だが、地域の魅力を海外に伝えるには外国語対応や観光ガイドの育成など課題も多い。

 対象選定は伝統重視

 「伊勢神宮の文化伝統、伊勢エビやアワビなど、みなさんが守り育ててきた資源を磨き上げて発信していきたい」。伊勢志摩国立公園に関係する国や地方自治体、観光業者などの地域協議会の設立総会が11日、三重県伊勢市内で開かれ、三重県幹部がこうあいさつした。

 ブランド観光地として世界に売り込むモデル事業の対象には、伊勢志摩に加え、阿蘇くじゅう(熊本、大分)▽阿寒(北海道)▽十和田八幡平(青森、秋田、岩手)▽日光(福島、栃木、群馬)▽大山隠岐(鳥取、島根、岡山)▽霧島錦江湾(宮崎、鹿児島)▽慶良間諸島(沖縄)-の8国立公園が選ばれている。

対象地域では、ビジターセンターの整備や案内標識の多言語化に加え…