
ロシアのガルシカ極東発展相と握手する世耕弘成経済産業相(右)=4日、モスクワ(田辺裕晶撮影)【拡大】
ロシア極東地域は人口流出が続き、13億人超の人口を抱える中国の経済圏にのみ込まれる危機感がある。このため、日本の投資や技術移転で地域経済を底上げし、国土の均衡発展を図るのがプーチン大統領の狙い。政権のお墨付きを得ているガルシカ氏は強気だ。
一方、日露両政府は3日の会合で、12月のプーチン大統領訪日に向け、約30項目の経済協力案件を優先的に具体化することで合意した。プロジェクトを集約するには「“大風呂敷”を広げることで事業規模のつり上げを図っている」(日露貿易筋)とも指摘されるガルシカ氏の極東案件を絞り込む必要がありそうだ。(モスクワ 田辺裕晶)
◇
■ロシア極東発展省の主な要望
・サハリン-北海道間の鉄道橋、自動車橋の建設
・サハリンからのガスパイプライン敷設
・サハリンから電力を輸入するエネルギー・ブリッジの実現
・北極海航路の開発、港湾インフラの整備
・ボストチヌイ宇宙基地の開発
・ハバロフスク国際空港の整備
・都市開発や農業開発の基金設立
・日本式医療を提供する病院の建設
・温室栽培事業や木材加工工場の整備