
米大統領選の開票でトランプ氏の優勢が伝えられる中、一時1000円以上値を下げた日経平均株価を示すボード=9日午後、東京・八重洲【拡大】
米金融大手ウェルズ・ファーゴのポール・クリストファー・ヘッド・グローバル・マーケット・ストラテジストの話「トランプ氏の政策運営は予想しにくい。短期的には不確実性が高まり、世界中の市場で投資家がリスクを避けるようになるだろう。それに加え、トランプ氏は輸出産業を保護するため、TPPに反対している。これは世界的に貿易量の回復を遅らせる可能性があり、米国の雇用増につながるかも不透明だ。投資家のリスク回避姿勢と通商政策を考慮すると、ドル売りが進みやすく、米国債が売られて長期金利に上昇圧力がかかりやすくなる。ただ、経済政策や市場の行方を読み解くには数カ月かかるかもしれない。税制や医療保険、規制といった新大統領の公約を米議会が骨抜きにしたり、実現を遅らせたりする可能性があるからだ」(共同)