サムスン、現代自の大幅減益で韓国の製造業はボロボロ… 日本うらやむ報道も (2/4ページ)

 売上高では、石油・化学大手SKイノベーション(22%減)、半導体大手SKハイニックス(18%減)、鉄鋼大手ポスコ(14%減)、液晶パネル大手LGディスプレー(11%減)などで10%以上の落ち込みを記録。30社全体でも6.4%減の644兆ウォン(約59兆円)と不振が目立った。

 聯合ニュースなどによると、サムスン電子の今年7~9月期連結決算は欠陥が判明したスマホ「ギャラクシーノート7」の生産・販売停止が響き、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比29.7%減の5兆2000億ウォン(約4800億円)となった。2014年7~9月期(4兆600億ウォン)以来、8四半期ぶりの低水準だ。スマホ事業を担うITモバイル部門の営業利益は96%減の約1000億ウォンにとどまった。

 売上高も7.5%減の47兆8200億ウォンで、6四半期ぶりの低水準だった。

 現代自動車の7~9月期連結決算も営業利益が29%減の1兆681億ウォンで、国際会計基準(IFRS)の適用が義務化された10年以降、四半期ベースで最も低い水準になった。売上高は5.7%減の22兆837億ウォンだった。

 現代のチェ・ビョンチョル財経本部長(副社長)は「新興市場の通貨安と需要の伸び悩みに加え、国内工場の度重なるストライキの影響で生産が減少し、固定費の割合が拡大した」と業績悪化の理由を説明した。

韓国の経済成長の立役者だった大企業と製造業の失速がより鮮明に