サムスン、現代自の大幅減益で韓国の製造業はボロボロ… 日本うらやむ報道も (3/4ページ)

 サムスン電子と現代自動車の年間売上高は韓国の国内総生産(GDP)の約2割を占めるだけに、両社の不振は衝撃が大きい。

 中央日報によると、2010年に年間15%を超えていた韓国企業の売上高の増加率は昨年0.3%に急低下した。今年はマイナスに転落する可能性も否定できない。

 問題はこれまで韓国の経済成長の立役者だった大企業と製造業の失速がより鮮明となっていることだ。

 大企業の売上高増加率は10年が16.4%だったが、昨年はマイナス4.7%と大きく落ち込んだ。製造業も昨年はマイナス3%で、10年に18.5%もの売上高増加率を記録し、全盛を謳歌(おうか)した姿は見る影もない。

 ここまで業績が悪化したのはなぜか。

 全国経済人連合会のアンケートでは「消費不振にともなう内需萎縮」(42.6%)と「世界的な景気萎縮にともなう輸出不振」(35.1%)など、内外の経済環境の悪化を主因に挙げる声が多かった。ただ、韓国銀行関係者は「韓国企業はこれまで海外先進企業が先に作っていった道に素早くついていき規模を大きくしてきたが、すでに彼らに追いついた状況だ」とし、キャッチアップ型の韓国企業の成長モデルが限界にきていることを指摘した。

朝鮮日報の世論調査では…