内閣府が14日発表した7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は物価変動を除く実質で前期比0.5%増だった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算は2.2%増で、3四半期連続のプラス成長。内需の柱である個人消費や企業の設備投資は低調だが、堅調な輸出が全体を底上げした。
7~9月期の内訳を見ると、個人消費が前期比0.1%増だった。台風上陸などの天候不順が響いて飲料や衣料品は減ったが、新型機種の発売でスマートフォンが増加した。設備投資は横ばいの0.03%増。輸出はアジア向けのスマートフォン用集積回路や半導体製造装置が好調で、2.0%増と大幅に伸びた。
アジア向けが牽引
2016年7~9月期GDPは3四半期連続でプラス成長を確保したものの、内需は弱く、全体を牽引(けんいん)したのはアジア向けを中心とした輸出だった。ただ、過激な「保護主義」を掲げるドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したことで、世界経済は混乱のリスクが強まっている。巻き込まれて景気が腰折れしないよう、日本経済は「海外頼み」を脱し、抜本的な内需強化を進める必要がある。