給料が上がっているといってもそれは一部の大企業だけで、中小企業はむしろ下がっている。年金もマクロ経済スライドで実質目減りしています。だいたい景気がよくなったという実感がありますか?
要するに、日本経済は依然としてデフレ下にあるのです。安倍首相はアベノミクスをさらに加速していくそうですが、黒田東彦氏が日銀総裁でいる間に経済が劇的に回復するとは思えません。私は、あと4年はデフレが続くとみています。
そうすると、個人がやることはひとつ。借金を減らして現金・預金を増やすことです。
今年1万円のスマートフォンが来年は9500円になる。これがデフレです。同じ1万円を支払っても、1年後なら500円のお釣りがもらえるというのは、5%の金利が付くのと同じことなのです。
このように、モノやサービスの値段が継続的に下がるデフレでは、現金の相対的価値が上がります。逆に、借金は相対的に増えることになるので、早く返してしまうこと。住宅ローンを抱えている人は、借り換えや繰り上げ返済をしたほうがいいでしょう。
現金を増やすには、まず無駄な支出を抑える。生命保険は1年分を年払いにすると、毎月払うよりも2.5~5%ぐらい安くなります。50歳を過ぎているなら、もう保険は解約してもいいかもしれません。サラリーマンの場合は自分が死んでも会社から死亡退職金が出るし、住宅ローンは団体信用生命保険に加入していればそれでチャラ。残された奥さんには通常、遺族厚生年金と中高齢寡婦加算で毎月10万円以上が65歳まで支給され、その後は奥さん自身の年金もあります。