もし不安なら共済はどうでしょう。掛け捨てですが保険料は月々数千円で、入院や手術費用なども保障の対象となります。
デフレ下でやってはいけないのは投資。何もしなくても現金で持っていれば価値は上がるのだから、あえてリスクをとる必要はありません。日本国債の暴落は当面ないし、もし暴落しても株や土地が上がるのはそのあとです。1997年に通貨危機に見舞われた韓国をみてもわかるように、いちばん得をするのは暴落したときに現金を持っている人なのです。
荻原博子(おぎわら・ひろこ)
経済ジャーナリスト。経済事務所勤務後、1982年から新聞、雑誌に連載。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、わかりやすく解説。最近の著作に『隠れ貧困』『10年後破綻する人、幸福な人』など。
(経済ジャーナリスト 荻原博子 構成=山口雅之)(PRESIDENT Online)