シンガポール、自動運転バス実用化へ公道試験 仏社と協力、3月開始 (1/2ページ)

 シンガポールは、自動運転バスの実用化に向けた試験走行を3月に開始する。同国の南洋工科大学(NTU)が昨年11月、仏自動車メーカーのナブヤと自動運転技術に関して2年間の協力関係を結ぶ覚書に署名した。現地紙トゥデーなどが報じた。

 試験走行に使われる車両は、ナブヤ製の「アルマ」。座席数は11席で、立ち乗り4人を含む15人が乗車できる。片道1.5キロの距離を最高時速40キロで往復運行する。

 車両には、GPS(衛星利用測位システム)に加え、カメラ4台とライダーと呼ばれるレーザー光線によるセンサー式測定装置8台を搭載。これらの機器が周囲の状況や障害物を把握し、安全に走行する仕組みだ。遠隔操作機能も搭載、非常時などには外部のスタッフが運転を操作することもできる。

 現在、NTUのエネルギー研究所が利用に必要な携帯端末向けアプリ(応用ソフト)を開発中で、完成後はNTUの学生に提供する予定だ。

自動運転車の実用化には安全面などで課題も多い