NTUとナブヤは、ゴルフカートと8人乗り自動車で段階的に試験を重ねてきた。アルマが成功すれば、2018年にはさらに大型のバスで試験走行に乗り出すことも決定しているという。
ナブヤの幹部は「自動運転車が公道を走行できる貴重な機会」と語り、NTUのエネルギー研究所の責任者も「45~50人乗りのバスに何台のセンサーやカメラが必要かを把握できる重要な試験」と述べるなど、両者は試験走行に向けた意欲をみせている。
シンガポールでは、16年8月に世界に先駆けて自動運転タクシーの実用試験が開始されたほか、NTUが自動運転車研究の一環として歩道や屋内を自動で移動するスクーターを開発するなど、自動運転技術の実用化に力を入れている。将来的にはバスやタクシーなど公共交通機関を自動化するのが、同国政府の目標だ。
ただ、自動運転車の実用化には安全面などで課題も多いとされる。16年10月には、実用試験中の自動運転タクシーがトラックに接触する事故が発生した。幸い事故は軽微で、試験は継続されているものの、シンガポールの取り組みがどのように推移していくのか、今後、多方面から注目を集めていきそうだ。(シンガポール支局)