中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は25日付社説で、トランプ米政権が今後、台湾問題や南シナ海問題を利用して中国に2国間貿易における譲歩を迫ると予測し、「TPPの死」を祝福している場合ではないとしつつ、「トランプ氏が世界秩序にもたらす混乱は、必ず同盟国の米国への信頼を低下させる。これは中国にとって関係改善や問題解決のチャンスだ」とし、中国がアジアで政治的影響力を拡大させる好機との見方を示した。
ただ、中国主導の貿易ルールづくりには各国から多くの疑念も生じている。米紙ウォールストリート・ジャーナルは25日付の社説で、習近平国家主席がスイス・ダボスで自由貿易体制を提唱したことについて「水がワインになる奇跡」と皮肉り、中国の実態は自国の輸出産業を保護、育成する重商主義と自由貿易の「混合」だと指摘した。
さらに、今後のアジアにおける多国間貿易協定も「間違いなくそのパターンを繰り返すだろう」と分析している。