韓国製の空気清浄機もダメ!? 中国の“韓流”締め出しがとまらない THAAD配備の報復か (2/3ページ)

 景気のいい数字に喜び、韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)は、聯合ニュースの記事を使って「勢い増す韓流」の見出しをつけた。そしてこの報告書は、韓流を今後リードする分野として美容とウェブ漫画を挙げている。韓国ブランドの化粧品が輸出され中国、米国などの消費者の生活に浸透し、日本では昨年、ウェブ漫画を原作とした韓国ドラマ「ミセン-未生-」のリメーク版が放送されたことを好材料としたようだ。

THAAD配備で「貿易報復」も

 一方で、聯合ニュースによると、今回の報告書は米国によるTHAADの韓国配備に対抗した中国当局の「韓流締め出し」が韓流コンテンツ輸出の妨げになってはならないと指摘。中国側の規制がいつまで続くか分からないが、政府レベルの対応が必要になったとしたうえで「中国政府の規制緩和、韓国コンテンツの著作権保護などに必要な協議を持続的に試みるべきだ」と訴えている。

 だが、中国側の韓流締め出し拡大は止まらない。韓国製品の締め出しにまで広がっているというのだ。これまで韓流ミュージシャンやタレントのイベント取り消しなどが伝えられてきたが、韓国メディアは他の分野にまで拡大しつつあると報じている。

 KBSラジオ(日本語電子版)によれば、中国政府が韓国製の空気清浄機についても大量に不合格処分にしていたことが判明したという。不合格処分を受けたのは、LG電子やシニルなど韓国メーカーの空気清浄機4製品を含む8製品で、昨年12月に不合格処分を受けたとしている。

不合格の理由は「報復」!?