不合格の理由として、中国当局は安全性と性能不良をあげているが、不合格となった製品のなかには、中国で販売していない製品も含まれており、THAAD配備に伴う「報復」との見方もある。
いまなお韓流をひっさげる強気の意味は
それにしても韓国の韓流に対する期待はとてつもなく高い。たとえば、THAADの韓国配備決定の発表後、中国政府が「報復」として韓国旅行を制限しているとされるため、韓国側が注目し始めたのがタイやインドネシアなど東南アジアの国々。韓国ドラマなど韓流を拡散させるによって中国人以外の訪韓客を取り込もうとしているのだ。
日本国内では韓流ブームは下火になって久しい。大みそか恒例のNHK紅白歌合戦に韓国勢は5年連続で選ばれなかった。飽きられたのだ。
それでも韓国側はかなり楽観的だ。中央日報によれば、前出の報告書「2016地球村韓流現況」は日本の韓流事情にも触れているという。
それによると、「反韓感情の高まりで、K-POPのようにかつて脚光を浴びた韓流ジャンルへの反応が例年に比べやや鈍化したようだ。だが、日本国内の韓流分野の多様化とともに、各分野別の同好会数も増加する様相を示していることから、コンテンツの多様化を通じて日本国内における韓流の成長可能性を期待することができる」と指摘する。
果たしてこの分析は正しいのだろうか。