
千代田区長選で、当選確実の報道を受けて万歳する石川雅己氏(中央)と、小池百合子都知事(左)=5日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】
一方、党執行部では小池氏との全面対決は「“小池”にはまってさあ大変という事態を招き、得策ではない」との見方が支配的だ。安倍晋三首相(党総裁)が2020年東京五輪・パラリンピックの成功を旗印に、小池氏に融和的な姿勢をとるのもその表れだ。感情的な対立に固執したままでは国民の信頼を失いかねないとの危機感も漂う。
小池氏も五輪を見据え安倍政権と自民党本部との協力は不可欠と踏む。そんな事情を見越し、二階俊博幹事長は小池氏の動きを「ほっとけばいい」と様子見を決め込む。
とはいえ、自民党が都議選で大幅に議席を減らせば都選出の国会議員は次期衆院選で手足を失うことになる。都選出の衆院議員は「代理戦争で小池氏の勢いが明らかになった。反都連執行部の都議は小池氏に近づこうと必死になる」と語り、「自民党離れ」と「小池詣で」の加速を予告した。守勢に立たされた自民党は戦略の練り直しを迫られるが、妙案は見つかっていない。(岡田浩明)