トランプ氏、習近平氏に書簡 中国、直接対話リスクを回避 米中関係、オバマ時代から後退か (1/2ページ)

対峙する米中首脳トランプ大統領((左)、ロイター)と習近平国家主席(AP)
対峙する米中首脳トランプ大統領((左)、ロイター)と習近平国家主席(AP)【拡大】

 スパイサー米大統領報道官は8日、トランプ大統領が同日、中国の習近平国家主席に書簡を送ったことを明らかにした。大統領就任を祝福する習氏からの書簡に謝意を示す返書で、中国の元宵節(小正月)に祝意を示した上で、「米中双方の利益となる建設的関係の構築に向け、習主席と一緒に取り組んでいくことを楽しみにしている」とした。

 トランプ氏は就任後、安倍晋三首相など世界中のほとんどの主要国リーダーと電話会談を行った。しかし、中国の習氏との電話会談は実現していない。世界1位と2位の経済大国のトップ同士が肉声で挨拶を交わすことなく、いきなり“文通”という形で交流を始めたことは異例といえる。双方の外交当局者による電話会談に向けた事前交渉が難航した可能性がある。

 中国の対米首脳外交では、事前に接触し根回しすることが重要だが、中国共産党関係者によると「ビジネス界からいきなり政界入りしたトランプ氏側とのパイプはまだほとんどできていない」という。

 さらに党関係者は、「中国は為替操作国だ」「『一つの中国』原則を守る必要はない」と中国を繰り返して挑発し、言動が予測不可能なトランプ氏と電話で会談することは「習氏にとって大きな政治リスクが伴う」と指摘する。