金正男氏殺害 遺体の扱いめぐり摩擦 北「引き渡せ」、現地警察「捜査に必要」

2017.2.16 10:34

強制退去処分を受け、北京行きの全日空機に向かう金正男氏とされる男性=2001年5月4日(早坂洋祐撮影)
強制退去処分を受け、北京行きの全日空機に向かう金正男氏とされる男性=2001年5月4日(早坂洋祐撮影)【拡大】

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)がマレーシアで殺害された事件で、マレーシアの警察は16日、死因の特定など捜査を続けた。当局者によると、北朝鮮側は、正男氏の遺体の早期返還を要求。警察側は、さらなる捜査の必要性などからこの要求を退けており、遺体の扱いをめぐり摩擦が生じている。

 警察による遺体の解剖は15日夜に終了した。地元メディアによると、北朝鮮側は遺体の引き渡しを求める一方、同日朝に始まった解剖については「必要ない」と抵抗していた。解剖には駐マレーシア北朝鮮大使も長時間立ち会うなど、緊張が続いたという。

 警察は、解剖結果などについて16日にも公表し、容疑者確保などの捜査状況を説明する方針。遺体の扱いについても、「遺族に引き取ってもらうことになる」としており、北朝鮮の大使館ではなく、北京などに在住している正男氏の家族らに引き渡す姿勢を示しており、曲折が避けられない情勢だ。

 マレーシアは北朝鮮が親密な関係を保っている国の一つ。だが、今回の正男氏殺害事件により、両国関係の悪化も予想される。

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