金正男氏殺害 4容疑者逃亡、捜査に手詰まり感 事件解明へ3つの壁 (2/3ページ)

 保健相によると、正男氏を手当てした空港スタッフや医療関係者にも症状は出てていない。毒殺のメカニズム解明は難航。警察は、4容疑者が借りていたマンションから押収した化学物質の分析を急ぐ。

 不逮捕特権

 事件に関与したと警察が特定した北朝鮮国籍の男たちのうち、逮捕に至ったのは後方支援役とみられる1人のみ。マレーシア警察は、北朝鮮大使館内に隠れていると伝えられるヒョン・グァンソン2等書記官らの逮捕状を請求する構えを見せながら、大使館に「協力」を求めているが、「不当捜査」を訴える北朝鮮側に応じるそぶりはない。

 外交官には、他国の警察などに拘束されない「外交特権」もある。北朝鮮と国交を断絶すれば強制執行も可能になるとの指摘もあるが、マレーシア政府幹部は「ひとつの事件を持ってして断交を判断するのは性急すぎる」と否定的だ。

警察にとり、行き詰まる捜査の突破口としたいのが…