【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は9日、首脳会議をブリュッセルで開き、トランプ米政権など保護主義的な動きが国際的に強まる中、日本との経済連携協定(EPA)の早期締結など、自由貿易を推進していくことを確認した。ユンケル欧州委員長は安倍晋三首相が21日にブリュッセルを訪問する方向であることを明らかにした。
トゥスクEU大統領は会議後の記者会見で「日本のように継続中の交渉を迅速に前進させる」と表明。ユンケル氏は「日本との協定締結のため可能なあらゆることを行う」とし、安倍氏訪問は自由貿易推進に向けた可能性を「世界全体に示す機会」とした。
EPAの交渉は大枠合意を目指し、大詰めを迎えているが、日本車への関税撤廃や乳製品に対する日本市場開放などをめぐり難航している。安倍首相は今月19日からフランスやドイツ、イタリアを訪問する方向で調整中とされる。