
安倍晋三首相の昭恵夫人が「エアフォースワンでマイアミに移動しました。」とのコメントとともにフェイスブックに投稿した写真。首相はエアフォースワンと書かれたジャンパーを着ている【拡大】
対中国で温度差?
日本側の思惑通りに幕を閉じたようにみえる首脳会談だが、安倍首相とトランプ氏の間では、中国をめぐる微妙な認識の隔たりが見え隠れした。
トランプ氏は昨年11月の大統領選勝利後、中国批判を加速させてきた。中国に米国内の雇用が奪われていると主張し、まず貿易不均衡や為替政策をやり玉に挙げた。
その上で、「中国を『為替操作国』に認定し、輸入関税を45%にする」「中国は米国民の飢死を望んでいる」などと発言し、中国への対抗意識をむき出しにした。中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」原則についても疑問を呈し、昨年12月には台湾の蔡英文総統と異例の電話協議にも臨んだ。
中国の軍拡に懸念を強める日本政府にとって、トランプ氏の対中強硬姿勢はマイナスではなかった。
「安全保障面で、日米が足並みをそろえて中国を牽制(けんせい)する絶好の機会」。日本政府は、日米首脳会談をこう位置づけていた。
首脳会談終了後の記者会見で、安倍首相は中国を念頭に「東シナ海、南シナ海、インド洋、いずれの場所であろうとも航行の自由をはじめ、法の支配に基づく国際秩序が貫徹されなければならない」と強調した。