中国「一帯一路」投資、東南アジアでは明暗 インドネシアで高速鉄道めど立たず フィリピンは追加支援狙う (3/3ページ)

2017.5.12 23:24

インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん(吉村英輝撮影)
インドネシア西ジャワ州ワナカルタ村で、中国が受注した高速鉄道の「建設予定地」を指さす地主のイダムさん(吉村英輝撮影)【拡大】

 こうした中、ジョコ氏はジャカルタとスラバヤを結ぶ既存鉄道(約750キロ)の高速化については、日本への発注に前向きという。「質の高いインフラ整備」を掲げる日本に、関心がシフトしているもようだ。

    ◇ ◇

 一方、中国からのさらなるインフラ支援獲得に前向きなのがフィリピンだ。ドゥテルテ大統領は4月29日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議後の記者会見で、一帯一路に関し「ASEANにもたいへん重要だ」と強調した。

 北京で14日に開幕する一帯一路・国際協力サミットフォーラムには、ジョコ氏、ドゥテルテ氏ともに出席し、習近平国家主席とそれぞれ会談する予定だ。

 ドゥテルテ氏は昨年10月の訪中で、南シナ海問題の「棚上げ」の見返りに、中国から巨額の経済支援を取り付けたとされる。4月29日の会見では、同フォーラムに出席することで、中国から新たな支援を引き出したいとの希望を表明した。

 ドゥテルテ政権は先月、経済政策「ドゥテルテノミクス」を公表。マニラ首都圏の地下鉄建設などインフラ整備を柱に、今後3年間で3兆6000億ペソ(約8兆2千億円)を投じるとしており、中国の資金援助に対する依存を深める方向だ。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。