
握手を交わすミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(左)と中国の習近平国家主席=16日、北京市(AP)【拡大】
武装勢力に影響力
李氏は会談で、スー・チー氏が24日からミャンマーの首都ネピドーで開催する、少数民族武装勢力との和平会議への協力も表明した。スー・チー氏は、60年以上にわたって国軍と武装勢力との間で続く内戦の終結を最重要課題に掲げ、各武装勢力に「全国停戦協定」への署名を呼び掛けているが、中国との国境付近などでは今も散発的な衝突が続く。中国はこれら武装勢力に影響力を持っているとされており、会議の成功には中国の支援が不可欠だ。
だが、中国の軍事的な影響力拡大に警戒を強めるミャンマー国軍は、中国の関与を「内政干渉」ととらえ、不快感を隠さない。中国による港湾開発にも、反対を示す可能性がある。
中国は、スー・チー氏が欧米から人権問題で批判をあびる西部ラカイン州のイスラム教徒少数民族ロヒンギャ問題でも、隣国のバングラデシュとの仲介など、支援姿勢を示している。スー・チー氏は、硬軟織り交ぜた中国からの“協力強化”の圧力と、それに比例して高まる国内の対中警戒論の板挟みを余儀なくされそうだ。(シンガポール 吉村英輝)