【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(45) (1/3ページ)

2017.6.16 05:00

 ■人口・世帯調査にみる31年の変化

 2014年に実施された31年ぶりの「ミャンマー人口・世帯センサス」について、15年5月29日に公表されたデータに関しては農村見聞録(26)(15年6月12日付)で、16年3月28日にリリースされたデータに関しては農村見聞録(37)(16年5月20日付)で分析した。その後、宗教別人口に関する調査結果が16年7月21日に発表されたが、民族別人口はいまだ明らかにされていない。今回は見切り発車で、1983年と2014年の2つのセンサス結果から、この31年間の変化をまとめてみることにする。

 ◆世帯規模が縮小

 表に示したように、人口は約3412万から約5028万に増加した。年平均増加率は1.26%である。当局は1.8~2%の増加率を見込んで毎年の統計を作成してきたが、それを大きく下回り、センサス前まで政府や国際機関が使ってきた推定人口6000万よりもずっと少ないことが判明した。女性1人当たりの生涯出産人数を示す合計特殊出生率が1983年の4.73から2014年には2.26になっており、推計値はこの急減を見誤ったものと思われる。

 女性人口を100とした男性人口、すなわち性比は93と、前回の1983年センサスの98.6よりも大幅に低下し、東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の中では最低である。男性の死亡率が女性よりも高いのが主因である。女性世帯主比率が増加した要因でもある。

 都市に住む人口の割合すなわち都市化率は24.8%から29.6%に上昇した。この都市化に伴い、農業人口も変化した。1983年には農林水産業従事者は全就業者の64.6%だったが、2014年には52.4%に減っている。都市化率の上昇よりも農業人口の減少幅が大きいのは、農村部でも脱農化(Deagrarianisation)が進んでいるからである。

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