日欧EPA、閣僚級で最終調整 自民対策本部が「攻めと守り」交渉方針 (2/2ページ)

 一方、守りの面では豚・牛肉や乳製品、麦、木材など重要品目の関税をできる限り維持するだけでなく、市場開放による欧州産の流入に耐えられるだけの体質強化に向け、十分な「準備期間」の確保を求めた。

 来日するマルムストローム氏は岸田文雄外相と、ホーガン氏は山本有二農林水産相とそれぞれ会談。最大の焦点である日本の農産物とEUの自動車の市場開放をめぐり政治決着を図る。

 岸田氏は29日、記者団に対し閣僚会合は7月1日までの2日間で行うことを明らかにし、「厳しい交渉になるが(大枠合意に向け)国益の観点から最大限努力する」を決意を述べた。

                  ◇

 ■自民党がまとめた農業分野の主な交渉方針

 ≪攻め≫

 ・全ての品目で早期の関税撤廃を要求

 ・国内で登録された地理的表示(GI)をEU域内で保護

 ・豚肉、鶏肉、鶏卵、生乳やその加工品の輸出解禁

 ・EUの需要や規制に対応できる国内の生産体制整備

 ≪守り≫

 ・農業が犠牲になるとの生産者の強い不安を払拭

 ・競争力が強い欧州と闘うには準備期間が必要

 ・チーズなど乳製品の関税は強い危機感を持って交渉

 ・豚肉は差額関税制度を堅持