【論風】私大を悩ます2018年問題 選ばれる大学になるには…求められる「質の保証」 (1/3ページ)

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 □國學院大學学長・赤井益久

 大学進学世代(18歳人口)の人口減少傾向が再び強まる2018年を迎えた。現状の120万人から30年には100万人程度まで減少するとみられている。全国的にみると、この問題に大学は直面しているわけだが、首都圏の人口は増加している。にもかかわらず地方創生の観点から東京23区内の私大は定員増を認められておらず、選ばれる大学になるには量から質への転換が求められる。質の保証、つまり内容を高めていく必要がある。

 大学の質の保証は以前、入試(入り口)が機能していた。厳しい入学者選抜が質を保証していたが、大学進学率が高まり全入時代を迎えると書類や面接で選考するアドミッション・オフィス(AO)入試や指定校推薦など入り口が増え質も多様化。こうした中で質を高めていくという難しい注文に応えていかなければならなくなった。個性、指向性、特技などを含めて受験生を評価することになる。

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 一方で質の保証は大学の個性につながる。文部科学省は普遍を求めるが学力の3要素(知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む態度)や外国語の4技能(聞く、読む、書く、話す)で、大学が個性を発揮できるわけではない。外国語も何のために学ぶのか。仕事で海外に行くためか、外国人とコミュニケーションを取るためか考える必要がある。

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