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リトアニアを訪ねて~ホームの巨大像に目を奪われる 車窓で行き来する思考 (2/3ページ)

安西洋之

 例えば、直線の異常に幅が広い道路が「これは戦時には飛行機の滑走路として使う」と知ると、「ああ、やっぱり。そうなのだろうなあ」となる。

 大は小を兼ねる。極めて実用的な発想である。しかし、前述したように、大は大であることによって意味があることが圧倒的に多い。

 そういうことを考えながら、ぼくはカウナスに向かう車窓から外の風景を眺める。3月後半に入っているが氷点下で雪もちらつく。

 雑木林が荒れている。あまり整備がされていない。そして山がない。リトアニアの平原は過去、近隣の大国たるポーランド、ドイツ、ロシアの人たちが駆け抜けるに都合が良かったはずだ。

 が、一方で眼前にあるものを振り回された歴史ばかりに結び付けようとする自分の思い込みに、「要注意」のシールを貼りたくなる。

 そういえば駅でチケットを買うと、スーパーのレシートのようなぺらぺらの紙でQRコードが印刷されてある。改札があるわけでもなく、そのまま電車に乗り込むと車掌が検札にやってくる。

 QRコードを読み込むのかと期待していたら、薄っぺらな紙に記載されている内容をチェックして指で紙に少し切り込みを入れる。

 電車の乗り心地は悪くない。車両が新しいだけでなく、あまりガタガタ揺れず静かである。

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