【視点】野球場の応援 もっと「自然の音」を楽しむ機会を (2/3ページ)

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 「球音を楽しみたい会」代表世話人の渡辺文学氏は、鳴り物入り応援に異議を唱える。「盛り上げる効果としてはいいのだろうが、ボールが動き続けるサッカーなどと違い、野球は間を楽しみ、推理する面白さがある。その楽しみを妨げている」とし、「イニングの合間でならどうか」と提案する。産経新聞の「正論」執筆メンバーで、慶応大名誉教授の池井優氏も同様意見。「長嶋対村山など、大打者と名投手の一騎打ちを息を凝らして見守ったものだ。そういうときは我慢してほしい」という。

 これに対し、ある私設応援団の一人は「思いっきり応援し、勝ったときは『やり遂げた』気分になる。そういう楽しみを奪う権利はない」という。各種資料を調べると、「サッカーにとってのサポーターの大合唱、バレーボールなら『ニッポン、チャチャチャ』。なくてはならないものだ」「(やめたら)観客動員数やグッズの売り上げに影響するだろう」「米国と同じにする必要はない」…などもあった。

 渡辺氏によると、米大リーグではパイプオルガンの演奏やジャズが流れることはあっても、投手が投げる瞬間は静まり返る。声援や拍手は自然発生的に起こるという。

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