【ビジネス解読】会長死去で揺れる韓国LG 若き「4代目」実績不足で混乱も (2/4ページ)

5月に死去した韓国LGグループの具本茂会長(右)。政治と一定の距離を置きクリーンなイメージだった=(ロイター)
5月に死去した韓国LGグループの具本茂会長(右)。政治と一定の距離を置きクリーンなイメージだった=(ロイター)【拡大】

  • 韓国LGグループのロゴ(ロイター)
  • LG電子の新型有機ELテレビ=4月、東京都内

 韓国財閥で初めて持ち株会社に移行し経営の透明性を高めたことでも知られる。政経癒着問題に揺れるサムスングループや韓国ロッテなどとは異なり、政治と一定の距離を置くことを貫き、LGに清廉なイメージを植え付けた。本茂氏がグループを率いた95年から2018年の間に売上高は5倍超の160兆ウォン(約16兆円)に拡大した。

 本茂氏が韓国を代表する財閥に育て上げたLGグループは今後、一人息子でLG電子常務の光謨(グァンモ)氏(40)が率いることになると聯合ニュースは報じた。光謨氏は本茂氏の弟、本綾(ボンヌン)氏の長男。息子のいない本茂氏が04年に養子に迎えた。同グループは光謨氏がグループの持ち株会社「LG」の取締役に就く人事を内定しており、6月29日開催の臨時株主総会で承認を得て4世経営を本格化するとみられる。本茂氏のもう一人の弟で副会長の本俊(ボンジュン)氏が一時的に就くと予想する声もあるが、登板説は後退しつつある。

 ハンギョレ新聞(日本語電子版)によれば、光謨氏は本茂氏の息子が早くに亡くなったため本家に養子として入った。長男がグループを継ぐ「長子中心経営権継承」という慣例があるためだ。米国留学を経て06年にLG電子に入社。LGでは経営戦略を担い、グループの主力事業と未来事業を取りまとめ事業ポートフォリオの作成などに取り組んできたが、巨大グループを率いるだけの実績があるとは言いがたいようだ。

外部の見方も厳しい