さらに追い打ちをかけるのは国内経済の悪化観測だ。中央日報(日本語電子版)によると、現代経済研究院は4~6月期の国内経済について設備投資などが低調で景気下降速度が予想以上に速く進行しているとし、「景気後退」局面を超えて「景気低迷」に入ると発表した。
「LGブランドは顧客のより良い暮らしのための革新の象徴であり、本当の“一等LG”に成長し永続できるよう最善を尽くしてほしい」。ハンギョレ新聞が会長就任20周年の際に伝えた本茂氏の社内向けメッセージだ。
6月下旬の株主総会で光謨氏が取締役に選任されたとしても、それに対する賛成率次第では求心力の維持はおぼつかない。ステークホルダー(利害関係者)の目も一段と厳しくなる。精神的支柱だった先代の遺訓「一等LG」。新たな後継者は遺訓を胸に成長軌道を描けるか。LGは正念場を迎えている。(佐藤克史)