上場企業、3年ぶり減益へ 19年3月期 貿易摩擦を警戒 (1/2ページ)

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 上場企業の2019年3月期の最終利益合計が前期比2.1%減と3年ぶりの減益になる見通しであることが16日までに、分かった。18年4~6月期は世界経済の拡大を追い風に過去最高益を更新したが、米中貿易摩擦や円高ドル安進行を警戒して慎重な通期予想が目立つ。企業の成長鈍化が鮮明になれば、好業績への期待が株価を下支えしてきた「アベノミクス相場」は岐路に立たされそうだ。

 SMBC日興証券が、東京証券取引所第1部上場の3月期決算企業を集計。会計上の理由により18年4~6月期決算を発表できていない1社を除く1470社のデータをまとめた。19年3月期の最終利益予想は計36兆3485億円となった。

 業種別では、自動車を含む輸送用機器が17.6%減。米国の法人税減税が18年3月期の最終利益をかさ上げした反動で大きく減る見通しだ。米政権が自動車への追加関税を発動すれば、トヨタ自動車は約4700億円の負担増となる恐れがある。

 日銀のマイナス金利政策に伴い、本業の貸し出し利ざやの縮小が続く銀行は8.2%減少する。建設は4.9%減で、人手不足によって人件費が重くのしかかる。一方、電機は堅調な輸出を維持するとの予測から22.0%増。訪日外国人増加の恩恵を受ける陸運は4.5%増を見込む。

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