【ビジネス解読】韓国、酷暑で崩れた「脱原発」政策 節操問われる文在寅氏 (4/4ページ)

猛暑が続き、原発の追加稼働に踏み切った韓国の文在寅大統領(AP)
猛暑が続き、原発の追加稼働に踏み切った韓国の文在寅大統領(AP)【拡大】

  • 暑さを和らげるために取り付けられてあるミスト装置から散布される霧状の水を浴びる人=ソウル(AP)
  • 暑さから逃れてソウル市中心部を流れる清渓川の日陰で休む韓国市民(AP)

 自分の任期中は何もしなくてもいいともとれる政策があまりにも無責任すぎると見る向きも多い。韓国の野党や原発関係者は「脱原発政策は廃止すべきだ」と反発を強めている。具体的には追加稼働を決めた5基のうち、停止中の原発の稼働を緊急に前倒しさせることなどが根拠だ。

 インターネット上では「文氏の信念に基づいた大規模ブラックアウト(停電)を見たかった」と揶揄(やゆ)する声もあるほどで、おおかた脱原発政策の矛盾に気付いている。中央日報は「今からでも非現実的な電力需給計画を見直し、脱原発に対する国民の意見を公論化する必要がある」と主張する。厳しい暑さが恨めしい文氏。拳を振り上げたままでは結果が伴わない「言うだけ番長」のそしりを免れない。(佐藤克史)