
JTBが九州の店舗に導入したVR(仮想現実)を使った海外有名ホテルの体験サービス=福岡市中央区【拡大】
仮想現実も活用
福岡市の動きと歩調を合わせるように、民間も日本人の海外旅行を増やそうとする。
JTBは今月20日、福岡・天神でVR(仮想現実)を活用した旅行案内サービスを、報道関係者に公開した。同サービスは全国に先駆けて、九州にあるJTB12店で導入された。
ゴーグルのような専用端末をのぞき込むと、海外の有名ホテルの客室を体験できる。システムは、VRを活用した不動産内見サービスを手がけるナーブ(東京)が開発した。
現在、インドネシアなど海外85ホテル400室が対応する。将来的にホテルだけでなく、マリンスポーツなどのアクティビティ(遊び)も体感できるように改良するという。
JTB個人事業本部の松尾俊裕・天神博多エリア長は「九州は、全国的に出国率が低い。さまざまな取り組みで、特に初めて海外旅行されるお客さまに、魅力をPRし、1件でも多くの成約につなげたい」と語った。