日本は自動車輸入制限の除外を条件に、米国との2国間の関税協議を視野に入れる。EUは既に輸入制限の凍結を前提に米国との関税協議に入った。
自国に有利な条件を引き出すため、2国間交渉を好むトランプ大統領。日本はトランプ氏に一定の配慮を示しつつ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への復帰を促してきた。
米抜き枠組み牽制
今月14日、自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長との討論会で、安倍晋三首相は「(TPPや日欧EPAなど)新しい世界のルールを日本が主導して作り上げる」と力説。日本は、米国を除いた11カ国のTPPや日欧EPAについて来年の発効を見込む。さらに日本や中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の年内妥結も目指す。いずれの貿易圏にも属さない米国の製品は不利になり、トランプ政権に圧力をかけられるとの狙いだ。
安倍首相は25日、国連総会の一般討論演説に臨み、日米で「ウィンウィン(相互利益)の関係を続けていきたい」と訴え、多国間の自由貿易体制に米国を引き戻したいとの思惑をにじませた。(大柳聡庸)