借金漬けの港湾に奪われた権益…スリランカと「一帯一路」、発展期待と疑心暗鬼交錯 (2/3ページ)

スリランカの最大都市コロンボの沖合で建設が進む「ポートシティー」=2日(共同)
スリランカの最大都市コロンボの沖合で建設が進む「ポートシティー」=2日(共同)【拡大】

 周辺は水道事情が悪く、中国系企業が数十キロ離れた水源地から運ばれた水を船に販売しているという。クマールさんは「港も水も持って行かれている。われわれには何の利益もない」と怒る。

 港湾は中国の軍港化懸念がつきまとう。米国のペンス副大統領は4日の演説で「すぐにも中国海軍の前線基地になるかもしれない」と警戒する。念頭にあるのは、港湾の南西約1800キロのインド洋にあるディエゴガルシア島の米軍基地。軍港化で米国を中心としたインド洋の安全保障体制が崩れかねない。

 経済効果を強調

 一方、中国は経済発展の成果を示し警戒感を解こうとする。コロンボ沖合で進む「ポートシティー計画」の開発資金約14億ドル(約1700億円)すべてを融資。計画は東京ドーム58個分に相当する約269ヘクタールの埋め立て地に商業施設や住宅をつくる大型開発事業だ。

続きを読む