ホテル「ベネチアン」にも、約160店舗で買い物や食事が楽しめる大型ショッピングセンター「グランド・キャナル・ショップス」がある。ベネチアをモチーフに屋内を運河が流れており、買い物客はゴンドラに乗って優雅に移動していた。
ラスベガスでは、カジノエリアを通ってフロントや客室間を移動する造りになっているホテルが多い。だが近年は、施設内にカジノがないホテルも登場している。
「スパ」を売り物
「ヴィダーラ ホテル&スパ」はその一つで、ホテル全体が観葉植物に囲まれ、内部もシックで落ち着いた雰囲気がある。同ホテルは米カジノ運営大手、MGMリゾーツ・インターナショナルによるものだが、ホテル名にあるように「スパ」を売り物としているのが特徴だ。
ホテル内で約1672平方メートル、2フロア以上のエリアを誇るスパ「エスパ」は、厳しいトレーニングを受けたセラピストによる植物抽出オイルなどを使ったトリートメントを受けられる。エスパは、ホテルやレストラン、スパの格付け「フォーブス・トラベルガイド」において、2年連続で五つ星を獲得している。
その“極上”のトリートメントを体感しようと、柔らかな照明の個室でアロマオイルで全身をほぐしてもらった。撮影機器の重みを受けていた腕や肩、そして年々疲れがたまりやすくなってきた腰を中心にトリートメントを受けたが、気づいたら夢を見ていたほどの心地良さだった。ラスベガスは「眠らない街」であるとともに、心身ともにリラックスできる旅行先のようだ。(ラスベガス 鴨川一也)