外務省は翌21日、外交ルートで韓国側に抗議したと発表した。菅氏によると、韓国外交部からは「海洋警察庁の警備艦が日本漁船に管轄権を行使したことは遺憾で再発防止に努めたい」旨の反応があったという。韓国側が誤りを認めた形だ。
11月15日には日韓漁船による事故も起きた。午前9時35分ごろ、石川県の能登半島から北西約250キロにある日本のEEZ内の大和堆周辺で、山形県の酒田港に所属するイカ釣り船「第38正徳丸」と韓国の漁船「3088MUNCHANG」が衝突した。けが人はいなかった。
現場はやはり日韓の暫定水域だった。正徳丸の佐藤長悦郎漁労長は、イカの群れを探す最中の事故だったとし「油断からこういうことになり、大騒ぎになってしまい、すいません」と述べた。
イカ争奪戦
大和堆周辺はイカなどの好漁場として知られ、最近は北朝鮮船の違法操業も問題化している。イカをめぐって近隣国と争奪戦に発展し、漁船が入り乱れて混乱を極めている状況だ。
韓国紙の中央日報日本語版は、日韓漁船の衝突事故を報じる記事で「大和堆には韓国と日本のほか、北朝鮮や中国の漁船までが集まり、一触即発の状況が発生することもある」と指摘している。