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中国・高考カンニングで7年の実刑に 若者たちの心を確実にむしばむ勉強地獄 (3/3ページ)

 事件が起きた背景には、合格率アップという県をあげての圧力がある。目標値を高く設定され、達成できなければ、高校側は責任を負わなければならない。有名大学への合格率は、そっくりそのまま学校に対する評価で、教え子の合否は先生の実績となり、収入にも響いてくる。学校、先生、受験生、それぞれが、人生を賭して行った集団カンニングだった。高考ではまた、毎年自殺者も出る。極端な学歴社会が作り上げる勉強地獄は、若者たちの心を確実にむしばんでいるのである。

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