海外情勢

イスラエル総選挙で駆け引き激化 「大連立」でも思惑交錯 (1/2ページ)

 【カイロ=佐藤貴生】イスラエル国会の再選挙は開票の結果、左右両派とも過半数に届かない見通しとなった。今後の連立協議では与野党の激しい多数派工作が予想される。野党側では、与党「リクード」を率いて通算13年以上も首相を務めるネタニヤフ氏の退陣を求める声が強く、イランやパレスチナなどに対する外交政策を占う上でも協議の行方が注目される。

 「社会を取り戻す旅を今晩から始める」。4月の総選挙に続き、野党側最大勢力となった中道政党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長は18日未明、こう訴えた。ネタニヤフ氏の首相在任中、パレスチナ問題などで世論の二極化が進んだことを批判した形だ。

 開票率9割以上の時点で、ネタニヤフ氏ら右派・宗教勢力が中道・左派勢力を僅差でリードしているが、検察当局が10月にも汚職疑惑で事情聴取を始めるといわれる同氏への風当たりは強い。他党議員を切り崩して過半数に達するのは困難との見方もある。

 一方のガンツ氏は左右両派の大連立による「国民団結政権」の樹立を目指す考えだ。地元紙記者によると、ガンツ氏は「汚職の疑惑が晴れない限り、ネタニヤフ氏と政権を組むことはない」などと述べ、リクード内部で同氏の首相続投阻止の機運が高まることに期待を寄せているという。

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