リーベルマン前国防相が率いる極右「わが家イスラエル」も協議を左右しそうだ。ユダヤ教の戒律を厳格に守る「超正統派」に対する徴兵免除など優遇政策の撤廃を求め、世俗派ユダヤ人の支持を拡大。議席をほぼ倍増する勢いだ。
リーベルマン氏は4月の総選挙後、超正統派との連立政権入りを拒否し、ネタニヤフ氏主導の連立協議を頓挫させた。半面、ネタニヤフ氏を上回る対パレスチナ強硬派として知られ、野党側のアラブ系政党との共闘も否定している。
連立が成立するとしても、どう決着するかは予想しがたいのが実情だ。リブリン大統領は議席を得た各党に意向を確認し、連立が組める可能性が最も高い政党の党首に協議を委ねる。期間は最長で42日間。各党の思惑は複雑に入り乱れており、難航も予想される。