国内

日銀総裁会見詳報「下振れリスクは依然大きい」 (2/3ページ)

--今回の展望リポートでは、経済成長率の見通しは上げて、物価は下げた

 「経済成長率は令和2年度を中心に上振れている。その重要な要素は政府の経済対策の効果。緩和的な金融環境と相まって景気の拡大基調を維持するため大きな効果を持つ。他方、成長率が上振れすることは物価に対してプラスの影響を与えるが、タイムラグなどを考えるとやや小幅に留まる。原油価格下落の影響もあり、物価見通しは実際変わっていない。物価見通しが上方修正されなかったのはそういう理由だ」

--総裁任期中に2%目標を達成するのは難しいのではないか

 「令和5年の任期までに達成できるか、任期と絡めてどうこうというつもりはないが、徐々にではあるが着実に2%に向けて物価上昇率は高まっていく」

--東京五輪・パラリンピック後の経済は低迷しないか

 「五輪前には色々な施設の設立など公共投資がたくさん行われ、全体として人手不足の中で民間の建設投資が先送りになっている。その分が五輪後、公共投資が減った分をカバーしてくれるのではないかといわれる。五輪前後で建設投資が減少する可能性は薄いといわれ私もそう思う。日銀短観や支店長会議の見通しも含め、五輪後に建設投資が減少するということは考えられない」

--日銀の見通しに沿い、海外経済が持ち直せば政策は修正されていくか

 「リスクが顕在化せずにどんどん減っていく、経済や物価の持ち直しが加速するということがあれば見直しも考えるが今のところ現状の政策を維持することが適切。海外発リスクが若干低下したが残っており、やはり緩和方向を意識した経済政策が当分続いていく」

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