国内

B-1優勝グルメの厚木「シロコロ」消滅危機 宙に浮く商標権 (3/3ページ)

 観光ガイドやポスターなど、市発行の印刷物の変更も余儀なくされている。在庫は3月末まで配布し、以降の使用分は「刷り直さなければならない」(市担当者)。市が名産品を「あつぎ食ブランド」(愛称「あつぎOECフード」)として認定し、紹介している食品群からも「シロコロ」を除外する方向だという。

 市観光振興課の担当者は「(商標権の売買交渉で)折り合いがつかなかったことは残念。引き続きシロコロの名称を使えることが理想だが…」と多くを語らない。一方で、「成り行き次第では、売却先の企業などと交渉することになるかもしれない」とも話し、静観する構えだ。

 市を象徴するまでに名をとどろかせ、地域振興にも貢献してきた「シロコロ」。その“高名”がこのまま市内から消えゆくのか、動向が注目されている。

(外崎晃彦、写真も)

 【厚木の豚ホルモン焼きと「シロコロ」】

 水に恵まれ、養豚業が盛んに行われてきた神奈川県厚木市の名物料理。豚のホルモン(臓物)のうちの大腸部分「シロ」を焼くもので、一般的な焼き肉店では平たい薄切りで提供されるのに対し、厚木周辺では古くから輪切りにした筒状で焼く習慣がある。焼くと丸くコロコロとした姿になることから、「厚木シロコロ・ホルモン探検隊」の2氏が「シロコロ」と命名し、商標登録。市の名物料理として普及に努めてきた経緯がある。平成20年に行われたご当地B級グルメの祭典である「B-1グランプリ」でゴールドグランプリを受賞し、その名を全国区に広げた。「シロコロ」を目当てに訪れる市外からのファンも増え、市への経済効果も大きい。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus