さて、今、ぼくはこのテーマについてどう考えているだろうかと振り返ってみた。
10数年前よりも、日本のお金で主導するヨーロッパ研究の需要は大きくなったかもしれない。経済的市場規模の問題ではない。今やワシントンよりも欧州委員会があるブリュッセルが、世界のロビー市場の中心地になっているとの現実がある。
どう世界が転んでも、比較的安定した価値観を基盤に世界をリードする意見形成の場の「裏事情」を知らないと、日本のビジネスが大きく道を外す可能性が高まっている。
特に、今回のウイルスの問題で経験したように、明日の行方が見えないとき、人々の反応の仕組みをよくおさえておくのが有利だ。「このような向きの場合、どのような選択肢を今の人々が提示してくるだろう」との見立てができるのとできないのでは、結果に大きな乖離がでる。
つまり意見形成の現場にあるリアルな動向とその背景をどれだけ把握しているか? が鍵である。それにはヨーロッパにあるレストランのメニューの変化に嗅覚が働く人たちと仲良くなっておかないといけない。
【ローカリゼーションマップ】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが提唱するローカリゼーションマップについて考察する連載コラムです。更新は原則金曜日(第2週は更新なし)。アーカイブはこちら。安西さんはSankeiBizで別のコラム【ミラノの創作系男子たち】も連載中です。