高論卓説

新型コロナ感染で沈んだトランプ氏 米国民の心理を日本のリーダーは学べ (2/2ページ)

 一方、手法はともあれ、有言実行で、コアな支持者向けの政策実現に徹したトランプ大統領は手堅く、外国人である私には、勝敗の行方は読み切れないものもあったが、決定打は、トランプ氏が新型コロナに感染し、投薬で無理やり退院。その後もマスクを着けずに選挙活動を続けたことであったと思う。感染やクラスター(感染者集団)を防ぐために満足に学校へ行かれない若者、失業者、感染で家族を失った人など、新型コロナで苦しんでいる国民の感情を逆なでするような身勝手な振る舞いに、さすがにあと4年間、「トランプ劇場」を見させられることは勘弁してほしいという米国民の心理がよく読み取れた。

 米大統領選をめぐる世論から、日本は国際情勢が読み切れなくなっていることを実感する。実質「鎖国」状態にあることは大きな要因である。このようなときでもかじ取りを誤らないよう、日本のリーダーにはより一層努力をしてもらいたい。

【プロフィル】細川珠生 ほそかわ・たまお ジャーナリスト。聖心女子大卒。三井住友建設社外取締役。星槎大学非常勤講師。京都・かめおか観光PR大使。元東京都品川区教育委員会教育委員長。1児の母。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。

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