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【クルマ人】大きく踏み込んだ「レクサスRX」 高級SUVに新しい風

2012.4.29 07:00更新

 トヨタ自動車は、「レクサス」ブランドの高級SUV(スポーツ用多目的車)「RX」を一部改良し、発売した。レクサスブランドの“顔”として採用した「スピンドル(糸車)グリル」の第2弾だ。改良のポイントを開発責任者の勝田隆之・レクサス本部製品企画チーフエンジニアに聞いた。

 --一部改良で、どの点を重視したのか

 「このクルマは2009年に発売した3代目の改良だ。発売から3年もたつと、ライバルからも競合車が出てくるので、大幅な商品力アップが必要になっていた。ちょうど、レクサスブランドが、今年1月発売の『GS』からスピンドルグリルを採用し、ブランド強化を図るタイミングだった。このタイミングでRXに新しい魅力を吹き込もうと考えた。通常マイナーチェンジといえば、外観や内装の雰囲気をリフレッシュする程度だが、今回は、大きく踏み込んだマイナーチェンジだ」

 --具体的には

 「最大のポイントは走りを追求したレクサスブランドのグレード『Fスポーツ』をRXにも取り入れたことだ。RXはラグジュアリーSUVとして、北米で定着しているが、そのためユーザーは50歳以上が多い。Fスポーツで走りのよさをアピールして、ユーザーの若返りを図るのが狙いだ。また、高級SUVは、米国では女性に人気がある。RXもしかりで、今回の改良は米国の男性ユーザーを増やすことも意識している」

 --走行性能の向上は

 「ボディー剛性を高めることに力を入れた。特に車体後方の下部だ。SUVは特有の構造から、リアの開口部が一般的にねじり剛性に弱い。そこで、通常よりも溶接ポイントを30カ所以上追加して、改善している。併せて、ハンドルの反応もよくするようにチューニングして、コーナーをすっときれいに回れるようにした」

 --ハイブリッド車(HV)の位置付けは

 「RXはこれまでもHV比率が高く、(HVの)『RX450h』がフラッグシップを担っている。この位置付けをさらに強化した。通常のガソリンエンジン車に比べると、HVは100キロぐらい重い。そのため、HVはセッティングを変えた。ボディー、ステアリング、ショックアブソーバーで、見直しを図っている」

 --HVも走りのよさを強調しているが

 「エンジン、モーター、制御系などHVシステム自体は従来のものと同じだが、モード選択を増やした。今まではノーマル、エコの2つの切り替えだが、今回スポーツモードを追加した。HVは燃費向上のために、モーターを活用するが、立ち上がりに強いモーターの特性を生かしスポーティーな味付けにしている」

 --今後のRXの方向性は。例えば3列シートバージョンの追加は

 「具体的に何も言えないが、RXはゆとりのある社内空間が特徴だ。北米の高級SUVで、3列シートの設定もあるが、RXの特徴を消してしまうようなことはどうかと思う。ただ、SUVや高級車で進んでいるダウンサイジングの方向はあり得る」

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