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欧州で自動車大手のリストラ加速 50万人以上の雇用喪失か
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プジョーのロゴ 欧米などの自動車メーカーが欧州でリストラを加速している。工場閉鎖など生産拠点の整理を急ぐ一方、共同開発などで効率化を図る動きが進む。欧州債務危機の長期化で販売台数が低迷し、各社とも生き残りに懸命だが、雇用や経済への影響を懸念する政府や労組との軋轢(あつれき)も広がっている。
矢継ぎ早にリストラ策を打ち出しているのが仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)だ。24日に子会社PSA銀行が仏政府から計70億ユーロ(約7260億円)の保証を受けると発表。出資を受ける米ゼネラル・モーターズ(GM)との新車の共同開発も同日発表し、2016年の販売を目指す。
部品調達の共同組織も立ち上げて年20億ドル(約1600億円)の相乗効果を見込む。そのGMも独子会社オペルの経営不振が深刻で、経営陣を7月に刷新したが、身売り観測が後を絶たない。
米フォード・モーターは同日、ベルギー東部ヘンクの工場を14年末で閉鎖し、スペインなどに生産移管すると発表。英国でも工場閉鎖を検討中と報じられ、近く欧州生産拠点の再編計画を明らかにする。欧州フォードのオデール会長は「欧州事業の収益力を取り戻すため」と強調する。
9月の欧州連合(EU)域内の新車登録台数は前年同月比11%減の113万台。前年割れは12カ月連続で、フォード関係者は「もともと欧州は供給過剰気味だったところに、債務危機が直撃した」と指摘する。
底堅かったドイツでも需要が落ち、独フォルクスワーゲン(VW)やダイムラーも苦戦を強いられている。
自動車各社のリストラで50万人以上が雇用を失うとの観測もあり、政府や経済界、労組も神経をとがらせる。PSAは7月に仏オルネー工場の閉鎖と8000人の削減を発表したが、オランド新政権が“介入”、労組との交渉も泥沼化している。
東日本大震災からようやく立ち直った日本勢も、欧州市場はリスクとなっており、三菱自動車がオランダの工場を売却。伊フィアットはマツダと提携拡大を模索するなど、欧州危機は再編の呼び水ともなりそうだ。(ワシントン 柿内公輔)
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