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かわいい!変化楽しむスキーウエア デサント初の女性企画商品

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かわいい!変化楽しむスキーウエア デサント初の女性企画商品

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 スポーツ用品大手のデサントが発売した、あるスキーウエアが想定を上回る好評を集めている。

 自社ブランドの「デサント」としては初めて、女性担当者が企画した商品だ。従来の機能性一点張りのウエアとは一線を画し、袖を取り外しできるようにするなど、女性ならではの感覚を盛り込んだこのウエア。低迷気味のスキー人気に再び火をつけられるか-。

 この女性は、デサントマーケティング部ウインターMD課の徳田奈沙(なさ)さん(30)。昨年4月に念願だった「デサント」の商品企画担当者に抜擢(ばってき)された。

 初商品となるスキーウエアは「2WAYジャケット」(希望小売価格3万1500円)と「2WAYパンツ」(同2万5200円)。ジャケットは肩のファスナーで袖を外せばベストになる。パンツも膝上にあるファスナーで裾を外せばショートパンツに“変身”し、それぞれ1着で2通りの着用が可能だ。

 さらに、ジャケットは、脇ポケットのボーダー柄フラップ(雨よけの蓋)を出したり、しまったりできるなど、計32通りの着こなしが楽しめる。

 「女性はちょっとした部分の変化を好みます。ゲレンデだけでなく、移動中や市街地でも違和感のないウエアを目指しました」。徳田さんはこう打ち明ける。男性が企画したウエアは格好いいが、かわいらしさが足りないと感じていたという。

 女性だけの開発チームもつくり、彼女たちの声をウエア作りに反映させた。自社開発の蓄熱保温素材「ヒートナビ」を使って機能性も追求。帽子やレギンスなど関連商品も含め、今冬シーズン(10月~来年3月)で4300点の販売を目指す。

 ルコックスポルティフやマンシングウェア、アンブロなど、16ブランドを抱える同社は商品企画部門に約40人の担当者を抱える。うち女性は10人程度だが「デサント」ブランドを担当するのは徳田さんが初めてだ。

 デサントは、フランス語の「滑降」を社名にしたほどスキーウエアに力を入れてきた。だが、バブル崩壊後はスキー人口の減少に歯止めが掛からなくなっており、需要も低迷している。

 矢野経済研究所によると、平成24年の国内スキー・スノーボード用品市場は514億円と予想され、過去5年間で約90億円も落ち込んだ。デサントの売上高もピーク時の10分の1近くに縮小した。

 今冬は11月上旬まで暖かく、同社のスキーウエアの出足は鈍っている。ただ、女性向けは昨年並みの売れ行きで、担当者は「新商品効果があったのでは」と分析する。

 「マーケットに驚きを与えられる商品を作り続けたい」と徳田さん。女性目線のウエアでスキー用品市場の活性化を狙う。

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