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【クルマ人】全方位型で攻める「フォレスター」 四駆でも燃費性能を無視せず
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SUV「フォレスター」を紹介する開発責任者の臺卓治プロジェクトゼネラルマネージャー 富士重工業は11月13日、四輪駆動のスポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」を約5年ぶりに全面改良して発売した。
悪路の走行性能を高める新開発の四輪駆動制御システムを搭載したほか、注目度の高い燃費性能も向上。オフロードと街乗りのどちらにも適した「全方位型SUV」を目指したという開発担当者、臺卓治(だい・たくじ)プロジェクトゼネラルマネージャーに、こだわりの点などを聞いた。
「開発に当たって国内外でSUVユーザーの声を聞いたところ、われわれが想定していた野外レジャーなどの『オフ』だけでなく、日々の通勤や買い物など多くの場面でSUVが使われているとわかった。そこで、スバル車がかねて強みとしてきた高い走行性能に加え、日常の使い勝手についても見直しを加えた」
「全長を35ミリ伸ばすなど車体を一回り大きくし、後部座席の空間を広げた。トランクの開口部も広げ、収納容量を1割増の505リットルにしたほか、トランクドアを電動化して荷物の出し入れを楽にした。衝突回避システム『アイサイト』も新たに装備して安全性能を充実させたので、これまでSUVと縁遠かった女性客へのアピール点としても期待している」
「新開発の四駆制御システム『Xモード』を搭載した。雪道でトルク(回転力)を抑えてスリップを防いだり、左右のタイヤに回転差が生じると適切にブレーキをかけたりする。これらと似た機能を備える競合車もあるが、フォレスターでは操作をボタン一つにまとめ、運転技術にかかわらず気軽にオフロード走行を楽しめるようになった」
「四輪駆動車のみのフォレスターには『燃費が悪い』というイメージがあった。今時は四駆も燃費性能を無視できない。そこで、高出力でエネルギー効率の優れた直噴ターボエンジン車を初めて設定し、無段変速機も採用した。燃費が前モデルより約1割向上し、ガソリン1リットル当たりの走行可能距離は15・2キロに伸びた」
「立体駐車場サイズの都市型SUV、というのが『XV』のコンセプトだ。XVがラインアップに加わったことにより、フォレスターは外観や機能面でより強く『本格派SUV』を打ち出せるようになった。今後は従来のSUVファンを取り込むのははもちろん、使い勝手の良さもアピールし、ミニバンからの乗り換え客や子育て世代にも拡販していきたい」