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【クルマ人】キャラが立ってるマツダ「アテンザ」 人馬一体の爽快感

ニュースカテゴリ:企業の自動車

【クルマ人】キャラが立ってるマツダ「アテンザ」 人馬一体の爽快感

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新型「アテンザ」を紹介する開発担当主査の梶山浩さん  マツダは11月20日、主力中型車「アテンザ」を4年ぶりに全面改良して発売した。

 世界でマツダブランドを象徴する旗艦車種と位置付け、アスリートを想像させる躍動感あふれるデザインにこだわったほか、最先端の環境技術や安全技術などを結集、再評価されつつあるディーゼルエンジン車も設定してシェア拡大を図る。

 「人馬一体の爽快な走り」を目指したという開発責任者の梶山浩主査に、苦労話などを聞いた。

 --開発のターゲットにした車は

 「フォルクスワーゲン『パサード』、アウディ『A4』、BMW『3シリーズ』を選んだ。3社とも『キャラの立った』メーカーだが、その特徴をどうすれば車で体現できるのか、作り方を徹底的に研究し、スタッフにも繰り返し乗らせた。アテンザはそれぞれの良さを結び付け、かつ人間を中心にした一体化を図れたと自負している」

 走り終わった後の余韻

 --「人間中心の一体化」とは

 「どの自動車メーカーも『走る喜び』という言葉を使うが、『車が人に喜びを与える』のがドイツ車で、逆に日本車は、車の方からお客さんにすり寄っていく思想が強い」

 「今回のアテンザで目指したのは、マツダが1989年発売した初代『ロードスター』のように、車と人が一緒になって楽しさを作るイメージだ。外見についても、走り出す前から期待が高まり、走り終わった後は余韻にも浸れる上質なデザインを意識した」

 --初代と比べ車格が大きくなった

 「今モデルから北米でのアテンザ生産をやめ、山口県の工場から輸出する。世界で戦える車を作ろうと、主要市場の日米欧中豪などで許容される共通のサイズを模索した。そのため日本では若干大きく感じるかもしれないが、最小回転半径や取り回しの良さでカバーしている。さらに、Aピラー(フロントガラスの柱)を前モデルと比べ10センチ後退させて、ドライバーの左右の視界も広げた」

 ディーゼルならではの走り

 --前モデルと逆に、セダンの方がワゴンより車体が長い

 「セダンのお客さまには膝の前の空間が重要だが、ワゴンの場合は荷室の大きさが重視されるので、思い切って車軸間の長さを2種類設定した」

 「普通はとらない手法だが、これを前提に開発したのでコスト面の影響は小さい。どちらも同じ乗り味になるよう、チューニングは念入りに行った」

 --「CX-5」に続き、クリーンディーゼルエンジン搭載車を設定した

 「日本ではトラックやスポーツ用多目的車(SUV)に限られていたが、欧州ではアテンザと同クラスのセダン、ワゴンの6割がディーゼル車だ。ディーゼルならではの走りの気持ちよさを、日本のお客さまにも味わってもらいたい」

 まだまだ戦える

 --同クラスの中型車(C・Dセグメント車)の市場規模をどうみるか

 「中国を除く全市場で縮小傾向だが、詳しくみると、日本車の中型セダンは落ちている一方、ドイツ車は伸びている。つまり、世界シェア2%のマツダの事業規模からみれば『まだまだ戦う余地のある市場』だ。何より、このクラスの車はメーカーの『顔』であり、ブランド構築の面から見ても重い意義を持っている」

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