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14代目は愛される「クラウン」へ デザイン重視、顧客層の若返り狙う
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全面改良したクラウンの前でポーズをとるトヨタの豊田章男社長=25日、東京都渋谷区 トヨタ自動車は25日、高級セダン「クラウン」を4年10カ月ぶりに全面改良し、発売した。1955年の初代から14代目で、ハイブリッド車(HV)も設定、国内専用モデルとして販売する。新モデルは従来のステータスシンボルにとどまらず、デザインを一新しユーザー層の若返りを図る。
メーンのHVは、2500ccエンジンとモーターを組み合わせた後輪駆動(FR)専用の新システムを搭載。3000ccのガソリンエンジン同様の動力性能を確保しつつ、燃費はガソリン1リットル当たり23.2キロに高め、高出力と低燃費を両立させた。
安全装備も充実させ、アクセルとブレーキの誤操作による衝突を防ぐ自動ブレーキを初めて搭載した。価格は353万~543万円。シリーズ全体で月4000台の販売を目指す。
発表会で豊田章男社長は「13代目までのクラウンはステータスシンボルだった。14代目はより多くの人が愛してほしい」と述べた。新モデルは特にデザイン性を重視。大きなフロントグリルと王冠マークを使った個性的外観を採用。日本の桜にちなみピンク色の車種も販売する。
クラウンのイメージを変える戦略への背景には、エコカーの競争激化がある。HVや軽自動車の販売が好調な一方、既存の登録車の販売が押されている。
トヨタは、高級セダンのユーザーを従来の50代から広げるためには、デザインや燃費性能をアピールすることで、ミニバンを保有する40代の買い替えを狙う必要があると判断した。
さらに豊田社長は、エンジンの排気量を小さくし、ターボで馬力を補う「ダウンサイジングハイブリッドで勝負したい」と話した。